Clinic in Sumiyoshi

国道2号線を西に向かって、住吉駅を過ぎたところにあるテナントビルにおける美容クリニック改修計画。

店名の「OLINO」はハワイ語で「きらめく、まばゆい」という意味。

ハワイは医院長夫婦の思い出の場所。

この店名を聞いたとき内装材を白で統一し、壁面のざらっとした質感や建具の光沢などテクスチャーの変化で空間をつくり、明るく浮遊感のある空間が作れないかと考えた。

その中にアクセントとしてパーティションにデザインプリントをほどこしヤシの木のシルエットを用いた。
パーティションはハワイらしいパステルカラーを空間に挿入することで森のような奥行き感を作り、適度にプライバシーを守る計画を心がけた。

明るくやわらかなスペースがこの医院のクライアントを出迎え、自分の未来に対して前向きになることを期待した計画である。


余談ではあるが、本件はコロナパンデミックになってから設計をしたプロジェクトである。
用途的にもプライバシーを守ることは大切であるが社会的な側面からもパーティションは求めららることが増えつつある。
その中で、あからさまな分断や閉塞感をいかにして軽減できるか。
特にこのような小規模な施設において、人と人との距離の取り方を改めて考えていかねければならない。

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